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今日はモズハウス・スタジオの合唱録音(出張録音サービス)のやり方について書かせていただきます。
合唱のコンサートや発表会等の録音は、学校の体育館、市町村の集会所などの施設、同じく市民ホールなどのコンサートホールなど、いろいろな場所で行なわれます。コンサートホールの場合は音響効果を考えて設計されているし、良い場所で録ればビデオカメラの内蔵マイクでもそこそこの音が録れる場合もありますね。
でもそのようなケースはよほど好条件が揃った場合で、たいていは会場内のいろいろなノイズ(プログラムなどの紙類の音、イスのきしむ音、咳、おしゃべりなど)がかなり音楽を邪魔してしまうものです。これは会場客席部分の天井から吊り下げられている「3点吊りマイク」を使用した場合でも同じです。3点吊りマイクは高性能で高価なマイクが準備されていますが、それだけにちょっとした雑音も盛大に拾ってしまうのです。客席の真上にあるだけに、咳やささやき声、イスのきしむ音なども入りやすいと言えるでしょう。一方、音源であるステージからは一定の距離がありますから、自然な響きのある音には録れますが、声そのものの明瞭度などは客席の雑音に負けてしまいがちなのです。
これに対してモズハウス・スタジオの合唱録音では、会場の規模にもよりますが、最低でも6本の高性能マイクを使い、「マルチトラック録音」という手法でレコーディングします。このときのマイクの位置がポイントで、メインのステレオマイク(1つのボディにL・R用に2本のマイクが入っています:写真参照)はステージから5~10m以内の比較的近い距離に立てます。(続く)